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はじまりは……
「ねぇ」
「ん?」
「結婚に興味ないんだよね?」
「うん、興味ない!」
「良かった」
ベッドサイドに腰をかけ
下着をつけながら話す
「お前も興味ないんだろ?」
「そうよ」
ズボンを履きながら応える男
「だから、お前がいい」
そう言いながら、女の頬に手を添えてキスをする
「そういうの、要らないから…」
「そこまで冷めるなよ。俺たちは、そういう関係なんだから…」
ふたたび、そっと唇を重ねる
新田 舞27歳 独身
藤堂 亮29歳 独身
「どうして、また、会っちゃったんだろう?」
「そういう運命だったんだよ」チュッ
「もう、終わり!」
「ホントお前って冷めてんな!」
「イヤなら、連絡して来ないでよ」
「そういうところが、たまらなくイイんだよ」
チュッ
「だから、もう終わりだって…」
亮は、舞の唇から離れようとしない
「う、う〜ん…」
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