トワイライトの向こう側へ

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「所詮中古だし、何年モノなのかも分かったモンじゃない」 「そういうものなの?」 「そういうものなの」  ならば、構わない。  どのみち、私たちがここに帰ってくることは無い。  借りたモノだとしても返せる宛ては無い。  もう間もなく、夜が明ける。  そこに見えるものが光だと信じて、私たちは進む。  帰る場所を捨てて、私たちはずっと向こう側にある何かを夢見て、進む。  そうして見えてきたモノがなんであろうと、私たちはそれを見たときに、きっと笑う。
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