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「修さーん、待って!」
「大丈夫? あんまり無理はダメだよ!? まだ完治してないんだから」
「大丈夫……。でもこんなに山の上だと思わなかったから……」
私は神崎さん、もとい、修さんの幼馴染で、修さんの高校時代に亡くなったサエさんのお墓参りに一緒に来ていた。
これは私が修さんに懇願したことだった。
と言うのも、修さんに私の自殺を救ってくれてからと言うもの、立て続けにいろんなことが起こった。そして最悪、死にかけそうになった先日の由雄さんに刺された事件に於いても私は死なずにすんだのだ。
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