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医者の先生曰く「少しでも刺さった刃物がずれていたら死に至っていた。致命傷を負わずに済んだのも奇跡だよ」と言われたことで、これは何かしら助けてもらった修さんの幼馴染のサエさんとの繋がりを感じたからだ。
実際、治療の入院中の夜、私はある夢を見た。それは笑顔で「良かったね」と囁かれ、空の上に上がっていく女性の姿だ。
そのことが気に掛かり、私は修さんに昔のサエさんの写真を見せてもらえるように懇願した。
するとやはりだと言うべきか、高校生の時の写真を見た時に思った。夢で見たのはサエさんが私を呼ぶ夢だったと言うこと。
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