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優子も、慌てて後を追う。
優二は、ゲーゲーと、辛そうに便器に吐いた。
優子は、その優二の背中をさすった。
「もう、会社なんて、行かなくていいよお……」
優子も、泣きながら、言う。
「そんなわけには、いかないよ。優子にだけ、辛い思いをさせて働かせるなんて、出来ない……」
優二は、青白いやつれた 顔で言った。
優二は、些細なミスから、上司に叱責される日々が続き、会社に行けなくなって休み、精神科に通っていた。
「とりあえずは、今日は、休もうよ」
優子がそう言うと、優二の表情が少し緩んだ。
「いいのかな……」
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