プロローグ 妖狐の夢

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プロローグ 妖狐の夢

 私、小鳥遊恵三(たかなしえみ)は、生まれてから、高校生になるまで、おぼろげな、夢を見続けていた。 それも、ただの夢じゃない。 普通、夢という物は、自分の記憶から作られると聞いたことがある。 そして、見た事がある物や、マンガやゲームの内容がそのまま夢の内容になったりするらしい。 だが、私の夢は、そんなものじゃない。 何かが、おかしいのだ。 最初に、この夢を見始めたのは、幼稚園の頃だろうか。 当時の私は、第三者視点、もとい神の視点で、夢を眺めていた。
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