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愛が深まると肌を重ねて愛し合った。そして、部屋に二人のシルエットが一つに重なった。自分の下で、顔を赤く染めて不安げな表情で見てくる彼女に葉月は『大丈夫、優しくするよ』と言って彼女の頬にそっと触れると不安を和らげた。花鳳は小さく頷くと、彼に身を委ねた。
彼女の白い肌にそっとキスすると、首筋にもキスをしてキスマークをつけた。そして、素肌の上から手で彼女の胸を触ると、花鳳をピクッと反応してシーツを掴んだ。そして、乱れた吐息で彼の愛撫に切なく喘いだ。そんな彼女を見つめると『綺麗だよ、花鳳』と呟いた。
「葉月さん……っん……あ、やっ、だめ……!」
「大丈夫、力を抜いて……」
「ンンッ……! あっ、やっ、葉月さん……!」
彼の長い指先が花鳳の体の奥に入ってくると、彼女は涙を浮かべて切ない表情で乱れた。体が熱くなっていくと、彼も彼女の淫らで官能的な姿に胸がときめいた。ベッドで乱れる彼女は、まるでサナギから蝶へと生まれ変わるような美しさがあった。そして初々しい反応すら愛しくて綺麗な彼女にみとれた。
「――愛してるよ、花鳳。君の奥深くに入ってきてもいいかい?」
「葉月さん来て下さい。貴方と一つになりたい……」
「僕もキミと一つになりたい。心も体も深く…――」
「葉月さん、愛してます……」
花鳳は彼への気持ちが抑えられなくなると目の前で涙を流して彼の顔に両手でそっと触れた。葉月は彼女に優しく笑うとキスをした。
「痛くなかったらいいな…――」
そう言って彼女の中に彼は入った。花鳳はビクッと反応するとシーツをぎゅと掴んで彼の名前を呼んだ。そして、切ない表情で乱れると全身で彼を感じた。
「ンンッ……! ッ、葉月さ…――!」
「花鳳、花鳳……!」
「ンンッ……アッアッ……!」
二人は一つに繋がるとキツく抱き締め合った。何もかもが一つに交ざると深い愛に溺れた。そしてお互いに大切な存在へと変わった。ベッドの上で二人は果てると葉月は彼女キスして抱き寄せた。花鳳も彼の腕の中で愛を感じると幸せな気持ちに心が満たされた。
「――花鳳、このまま朝まで居よう。ダメかい?」
「葉月さん。私も貴方と一緒に……」
その時だった。彼の携帯電話が突如、鳴った。
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