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__ドクンッ!__ドクンッ!
__ドッドッドッドッドッ__
口から飛び出して、何処かへ行ってしまうのではないかと思えるほど、
僕の心臓は元気だ。
「ふぅー落ち着け。先ずは落ち着けー」
大きく息を吐き出し、気持ちを鎮めようとするも、戦に赴く前の武士の如き心境だ。
これから自分がしようとしていることを考えると、期待と不安で心がどうにかなってしまいそうになる。
「すぅーはぁー。大丈夫、大丈夫だ。
この日の為に、どれだけトレーニングをして来たと思っているんだよ(イメージトレーニングも含め)。
それこ、そここまで来たら自分を信じろよ」
こんな風に鏡に向かって独り言を言ってしまう程、今の僕には余裕がない。
ただ、とっくの昔に覚悟は決まっている。
それは確かだ。
それは多分、初めて彼女を見た時に。
後は、前に踏み出すだけだ。
「よし!」
パシンと両手で頬を叩き、僕は玄関を出た。
そして、彼女の元へと向かった。
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