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「ぅ……誠人様、もう達してしまわれて……本当に欲しかったのですね。申し訳ありません、これからもっと差し上げますから……っ」
達したばかりの俺を休めるどころか、才明は大きく腰を揺らして俺の最奥を突いてくる。ドチュッ、ドチュッ、と音が鳴り、奥を叩く度に俺は真っ白に弾けて、立て続けの快楽の大波を浴びて壊れていく。
過ぎた快感が辛いと感じたのはほんのわずか。すぐに俺の身体は強欲となり、腰をくねらせ、才明の動きに合わせて最奥への刺激を強める。
意識のほとんどが才明との繋がりに向かってしまう中、ふと抽挿が緩やかになる。奥の壁を突かせようとしても、腰を押さえられ、動きを弱められてしまう。
なぜ? と顔を上げると、俺の痴態を満足気に見下ろす華侯焔と目が合った。
「そろそろ俺たちも相手にしてもらわないとな……英正、こっちに来い」
呼ばれるままに英正が華侯焔の隣に並ぶ。表情に硬さはあるが、俺への愛撫で気分を高めたようで、目の奥に情欲の火がしっかりと灯っている。
英正と見つめ合っていると、無言で華侯焔が英正の帯紐を解いてしまった。
「か、華侯焔様っ、何を!?」
「誠人に構ってもらいたいんじゃないのか? もっと欲張らないと、俺たちに喰われていくのを見るだけになるぞ」
からかい気味に華侯焔から言われて、英正が押し黙る。
まだこの状況が、俺を一方的に嬲ることのように感じているのだろう。
英正の硬い気質は俺に近い。だから何を考え、何を感じているのかが手に取るように分かる。
だから、どうすれば英正をこの空気に巻き込めるのかも分かってしまう。
俺はおもむろに手を伸ばし、英正の下穿きを下ろす。
熱く怒張した英正のものが目の前に現れる。すぐ首を伸ばして俺の口に迎えてやれば、はち切れそうな先端がビクンッと跳ねた。
「誠人様、わ、私にそのようなことを――」
「いいから、英正……アッ……俺が、やりたくてやってるから……ん、ぐ……」
中は才明の昂りを味わいながら、口内では英正を愛でてやる。
横目で華侯焔を見やれば、俺も構えと言わんばかりの赤黒い凶器をこちらに近づけ、俺からの奉仕を待ち構えている。
片手だけで上体を支えながら、俺は華侯焔のものに手を伸ばし、上下に扱いていく。才明の緩やかな抽挿で、身体は切なくなりながらも、他の二人を構うことができる。
口の中も、手の平も、俺を欲する熱と脈動が伝わってくる。ひどく淫らなことをしているはずなのに、彼らが愛おしくて仕方がない。
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