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●終わりが見えて
「はぁぁ……ッ、焔……っ……ぁぁ……焔……ッッ――」
「これからが本番だ……たっぷり悦んだんだろ? 次は俺の番だ。もっと悦ばせろ……っ……夜が更けるまで付き合ってもらうぞ、誠人……」
俺を抉り、おびただしい快楽を与えながら華候焔は囁く。
そうして何度も俺の中へ放ち、引き抜き――終わりかと思えば四つん這いにされ、獣のごとくな交わりを延々とやられ、俺は啼かされ続ける羽目になった。
もしかすると普通の者は、とっくに気を失い、華候焔が満足するまで付き合えないかもしれない。
なまじ鍛えて体力があるだけに、俺は華候焔に付き合えてしまう。
それでも次第に四肢から力が抜けて、俺は無様に突っ伏して倒れ込む。
ハァ、ハァ、と息を整えながら、疲労の塊に呑まれていく。気を抜けば意識は遠のき、眠りにつけるだろう――しかし華候焔はまだ俺に眠らぬことを強要してくる。
うつ伏せに寝た俺の上に体を被せ、満足を知らぬ欲情を埋める。
「……ぁぁ……ぁ……っ……ぁ……」
もう快感はいらないと心は嘆くのに、俺の体は行き過ぎた快楽を悦んで取り込んでいく。
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