――天地を貫く巨樹の麓で――

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――天地を貫く巨樹の麓で――

綴記(てっき)』  妖精族の姫が(つづ)った、偉大な旅人の物語。  はじまりを告げるは夢幻(むげん)の魔女。  語るは(えん)を司る女神。  アウンダール(世界)の西の果てに、不思議な運命を背負った少年がいた。  精霊が住まう森で育った少年は、己の運命を求めて旅人となった。  旅人はやがて、リオアンティスと呼ばれるようになった。古のエルヴァーヌの言葉で「大地を司る者」を意味する。  ――『エルヴァーヌ王国史』より。
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