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後に私は、母にあの日のことを聞きました。
母も子どもの頃に、あの神社裏の雑木林で『小鳥の集会』を見てしまったと話しました。
そして、私が雑木林で聞いたあの歌を、母も同じように聞いていたのです。
あのカナリアはもういません。
寿命で死んでしまいました。
きっとあれは姉などではなく、ただのカナリアだったのでしょう。
姉はおそらく、鳥達に捕られてしまったのです。
もう姉は、二度と、こちら側には戻ってこられないのでしょう。
ごめんなさい。お姉ちゃん。
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