学科教習こんな具合

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学科教習こんな具合

 入校申し込みより数週間後の四月某日、入校式。  新入生は私も含め、五〇人はざっと居た感じです。  窓口でけして安くない教習料をドキドキしながら納めたら、校舎の一室に移動して教科書が配られて、学校の仕組みや教習の流れの説明がパンフレットや口頭であって、適正テストがあって、さァ頑張ってくださいね、て、感じでした。  視力検査や、教習の過程や結果を記してく教習原簿のための写真撮影もあったかな。  や、この写真、自分で云うのもなんですが人畜無害な私が前科一犯みたいな顔してまして、教習で使うたび、原簿の片隅を見るたんびにひえェ、て、思ってたス。  一ヶ月ごとに学科教習の予定表が発行されました。  実技と違って、学科の教習はやる内容や日時が固定されていたので、それを見て、この日はこの番号の教習、次はこれとこれできるな、と、自分で予定たてて、不都合のないようにクリアしてゆきました。  この日逃したら次この教習あんの半月後かよ! とか、そう云ういらんスリルもありますゆえ、らくちんな学科教習はなるべくお早めにこなしましょう。  あ、そのらくちんな学科教習て詳しくは何すんの? て。  指定された時間の指定された教室で、動画見て、教官の指導のもと教科書読みつつ、試験にでやすいところに蛍光ペン引いてくのがメインでした。  心配してた居眠りは、まったくありませんでした。  や、ツッコみどころ多くて楽しかったもんですから、動画。  特に車のナンバーが『39‐39』がほぼいつもで、「みっくみく?」と、あのツインテールのお嬢さんを思いだして愉快でしたよ。
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