第1話お洒落

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 ニコリとする佑月だが、心持ちか疲れを見せていた。それもそのはず、私の部屋に来たのは、仕事が終わってからすぐだ。  それも海外での仕事。飛行機を降りてその足でスーツケースを持ち、その疲れた体を私で癒すため、いつもすぐにここに来る。  来るのはいつも突然のこと。私は基本自宅での仕事が多く、買い物や友人と外出する以外は家にいることが多いため、佑月は来る前に連絡など寄こした事など無い。  いつも突然現れ、唐突に私を求める。  その唐突加減が私にとっては魅力なの……。  だってあなたのその太い腕と引き締まった体を体感出来るのは、短くて3ヶ月に一度。長ければ半年以上先なのだから。
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