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「最初は誰だって傷つく。
それは唱馬に限った事じゃない。
俺だって、さくらが簡単に唱馬とセックスするたび、死ぬほど落ち込む。
中々、這い上がれないくらいにね。
だから、可哀想だからって、もう絶対に一緒に寝ないでくれ。
その行為は、唱馬と俺を一瞬で即死させるほどの、強烈な破壊力を持ってるんだから」
厳しいようだけど、ちゃんと言葉にしなければ今のさくらに伝わらない。
男はいつでも体を求めてくる。
嬉しい時も悲しい時も。
神妙な顔で俺の話を聞いているさくらを見ていると、愛おしいという感情が湧き出してくる。
俺はさくらを引き寄せ、またキスの雨を降らせた。
「俺達はもう恋人同士なんだ。
心も身体も全てが求め合っている真の恋人。
だから、さくらは、俺だけを信じてこの想いを貫いていく事…」
そんな大切な言葉さえ途切れ途切れになってしまう。
俺達は時間がないのに、また体を重ね合う。
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