慈恩にキュンです

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「そんな勇ましい髪型で強気に見えるのに… 何だかがっくり落ち込む姿は、俺のここを刺激してざわざわさせる。 これがいわゆるギャップ萌えってやつなのかな?」 慈恩は自分の胸を指さしながらそんな事を言う。 そして、私の心を射抜いた萌え台詞を残して、図書室を後にした。 ど、どういう事? 御曹司に恋するなんてとんでもない。 でも、この感情は間違いなく胸キュンで、この心の震えは恋か愛かに違いない。 今までこんなに私の心をざわつかせた男は、空想上の坂本龍馬しかいないのに… それに、こんな風にリアルに恋をするなんて、幼稚園の初恋以来かもしれない。 私…  映画でもアニメでもゲームでもない、生身の人間に恋をしてしまったの? それも、超極上の御曹司に…
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