【NC600-8-27】

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【NC600-8-27】

 デイビッドは義体の関節が音を出さないよう、慎重に体を動かした。 「とんだ収穫だ。進化介入は二十二世紀初期に確認されている。やつららしい侵略方法だ」  そのとき、ビルの窓に大きな影が横切った。デイビッドは耳——外見的な飾りすぎない——をすました。大きな旗が強風に見舞われたような轟音が響いた。  すぐ上の階から、「やつら」が飛びたった。
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