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デジタルをアナログと対比して論じると、「0と1」の問題になる。
アナログには0でも1でもない中間がある。
方やデジタルには中間がない。
コンピュータや電子機器は「全か無かの法則」と呼ばれるスイッチのオンとオフですべての情報を処理している。
だからある程度は正しい。
「ある程度は」とつけたのは、処理が高度になると「0と1」の問題ではなくなるからだ。
コンピュータがバッハなど有名な作曲家の作品を、作ることができる。
その出来栄えは、専門家が聞いてもコンピュータが作曲したとわからないほどである。
ちなみにディープラーニングによるバッハの曲を作曲した件では、バッハのメロディを入力するとそれに似たメロディを生成するというものである。
そして、実際にバッハの作品か、ディープラーニングバッハの作品かを見分けるテストも作成された。
このような事例から考えると、コンピュータがデジタルの概念を超えた処理をし始めていることがイメージできる。
コンピュータが小説を書くことも難しいことではない。
そして、売れる小説の傾向を分析して、大量生産することも可能だろう。
そういったニーズもあるかも知れない。
だが、人の心を打つのは文章という文字の羅列ではなく、その背後に見え隠れする作者の人間性である。
例えば、自動車が人間より速く走っても、感動しない。
人間が努力して速く走れるようになったこと、人間の可能性に挑戦することが心を打つものだからだ。
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