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15話 ☆お前のものにしていいよ ※エロ
「え、ちょ、待て。俺の体見たら、萎えないか?普通に男の体だし」
何となく、体を見られて今の俺に感じているものが冷めてしまうんじゃないかと怖くて、俺は抵抗したけど、ヒューゴはきっぱり言った。
「いや、見たい。それに萎えねえよ。お前綺麗だし、最初見た時からなんかすげえ惹き付けられたし」
「な、何言ってるんだよ?」
動揺して、服を引っ張るが、
「ほら、腰上げて」
ヒューゴは言いながらどんどん脱がして行く。ちょ、ちょっと待て、お前やっぱり肉食系か?
「うわ、待てって!わっ」
力の差が凄いから、俺のわずかな抵抗なんて無いように、あっという間に全裸に剥かれてしまった。
慌てて大事な所を両手で隠すと、ヒューゴが俺を食い入るように見ている。
それは完全に欲情した雄の目だった。
「やっぱ、萎えねえ。むしろ無茶苦茶興奮する。ほら、そこも隠さなくていいって」
「わ!やめ…!」
分かってはいたけど抵抗虚しく、俺の両手はヒューゴの片手で上に上げられてしまい、俺の昂ったそこは外気に晒されてしまった。
「ダメだって、こんなとこっ…そんなじっくり見んな!」
足を捻じりあわせて何とか隠そうと無駄な努力をしてしまうが、ヒューゴの力にはどうしても勝てない。
「いや、全然大丈夫。むしろなんか触りたいし、なんなら舐めたい」
などと言い出され、俺はぎょっとした。
「え?ま、待て!まっーーーあうっ」
いきなり、下半身の大事な所を握られ、ゆるゆる扱かれたあげく、口に含まれてしまった。久しぶりの刺激に、思わず声が漏れて、喘いでしまう。
「あっ、ああっ、だめだっ、て、はあっああっ」
「ん、普通に出来るな。―――ユキト可愛いし…やべ、今すごい興奮してる」
言いながら、じゅぷじゅぷと音を立てていい所を吸われ、嬲られて、たまらず俺はあろうことかヒューゴの口の中で果ててしまった。
「あっあああっ!」
ぴくぴくと震える俺のものから口を離すと、ヒューゴは口の中に溜まっていたそれを手に吐き出した。
「…ご、ごめん!そんなの口の中に出しちゃって」
我に返って、ヒューゴの手の中の自分の精液を目の当たりにすると、カッと羞恥で体が熱くなった。
「いや…なんかすげえ。俺って男もいけたんだなあ…いや、やっぱり相手がユキトだからかな?他の奴で想像してみても気持ち悪いだけだし」
ヒューゴは呆然と俺が出したものを見つめていたが、『清掃』で綺麗にして自分も服を脱ぎ出した。
俺は何となく気恥ずかしくなって、目を逸らしてしまう。
「ほら、ユキト。俺、こんなにお前としたいって思ってる」
言いながら、自分の勃ち上がったそれを俺に見せてくるヒューゴに、俺はぎょっとした。
な、なんだこれ。大き過ぎないか。やばいぞ、こんなの入るのか!?
「な、なんだよ、お前、最初あんな狼狽えて真っ赤になってた癖に、途中からやる気になりやがって!」
思わず身体を丸めて自分を守る。
ヒューゴはふはっと笑って言う。
「ユキトは急に及び腰だなあ。何だ?怖くなったのか?」
俺は弱気な声になっているのを自覚しながら、ぼそりと言った。
「…そりゃ怖いよ。俺、男を受け入れるのなんて、初めてなんだし…おまけにお前の、何かすごく…でかいし」
ヒューゴはぽかんとした顔で聞いていたけど、ふっと優しい顔で笑った。
「大丈夫だ、お前を痛がらせるような乱暴な事は絶対しねえから。俺だって男、初めてだけどさ、優しくするからな」
「ヒューゴ…」
何だか自分が、初めてを奪われる女にでもなったようで微妙な気分だけど、俺に痛い思いはさせないというヒューゴの気持ちは嬉しかった。
「んー、でも確かにこんな狭そうなとこに入るのか?って気はするなあ。このまま突っ込んだら絶対痛いだろうし、なんか無いかな?女なら濡れて来るけど、その代わりになるようなもん」
考え込むヒューゴに、俺は「…ちょっと待ってろ」と言うと、『無限収納』をサーチして、ローションの代わりになるような物を探した。
…ポーション?は水っぽいしローションの代わりにはな…うーん、イリヤのオイル?収穫祭の象徴の木だっけ。オリーブオイルみたいなものか。他に良さそうな物が無かったらこれでもいいか…あとは…び、媚薬!?なんでこんなものがあるんだ。
あいつ、何考えて…絶対面白がってるだろ!!クソ!
苛ついたが、ちょっと考え直して、俺は無限収納からイリヤのオイルと媚薬を取り出してじっくり見た。
「あ、あったか。オイル?とそっちは何だ?」
「…媚薬らしい」
「媚薬ぅ!?なんだそれ、そういう気になるってやつか?…お前、やっぱ俺にはそういう気になんねえの?」
ヒューゴが情けない顔をしたのが微妙に可笑しかったけど、俺は否定した。
「何言ってるんだよ。さっきお前の口に出したの、忘れたのかよ。あのなぁ、これはあれだよ、その…これ飲んだら気恥ずかしさがマシになるかなと思って…」
覚悟はしたものの、どうしても理性を捨てきれない俺がそう言うと、
「そっか、まあユキトがそれで気が楽になるなら、飲めばいいんじゃねえか?」
ヒューゴはあっさりと納得した。
「…そうだな、飲んでみる」
媚薬の蓋を開けると、何かのリキュールみたいな匂いがした。
少し傾けて舐めてみると、アルコールの味と果物のような甘い味がする。
親指くらいの小さい瓶だったし、思い切って全部飲み干した。
「…どうだ?」
興味深そうに見守っていたヒューゴに聞かれて、
「今の所、特に……」
と答えたところで、急にカッと来た。
なんだこれ?こんな即効性があるものなのか?
「あ…はぁ、はぁ」
全身が暑くなって、心臓がドキドキする。体の表面がじんじんして、くすぐったい感じでたまらない。
自分で自分を抱きしめているだけでも、ビリビリした刺激が背中を駆け上って来る。熱くて、頭がぼうっとして、ゾクゾクする。
「お、おい、大丈夫か?」
「あっ!ダメだ、今触ったらっ」
心配そうなヒューゴに背中を触られただけで、びくんと体が跳ねてしまった。
「……俺、もう我慢出来ねえ」
ヒューゴはぼそりと呟くと、俺の後頭部を片手でがっしり掴んで、激しい噛みつくようなキスを仕掛けて来た。
そしてそのまま砂浜に押し倒して来て上に覆い被さる。
口内を蹂躙されているかのような荒々しいキスなのに、それがとてつもなく気持ち良くてたまらなくなる。
「ん、んっ!」
俺も必死に応えながら、頭の芯が痺れるような快感に酔った。
あ、あ、いい…気持ちいい…
しばらくして唇がやっと離れたけど、俺は酔いが回ったように動けなかった。
「…ユキト。なんか俺、やっぱ変かも。お前見てると、可愛くてしょうがないって気持ちになる。今まで誰にもそんな事思った事ないのに」
ヒューゴがその透き通った緑色の目で俺の目を見つめながら、優しく髪の毛に指を絡ませて来た。
「全部触りたいし、全部俺のものにしたいって、たまらなくなる」
そして首筋に唇を這わせ、耳までつーっと舐め上げる。
「ああっ…」
その刺激にもその言葉にもゾクゾクして、思わずヒューゴの首にしがみ付く。
…今まで俺は、高校の時のあいつ以外、誰の事も本当には好きになんてならなかった。
ヒューゴに対して、こんなに胸がきゅっとするのは、きっと媚薬のせいだけじゃない。
でも――――今はそんなことはいい。とにかく、早くもっと強い刺激が欲しくてたまらない。ああ、もっと、もっと俺を気持ち良くして――――
頭がクラクラして、ぼうっとして俺は無意識に呟いていた。
「…ヒューゴ、いいよ、全部触って、もっと激しくして、お前のものにして」
「ユキト――――っ!」
そのあとは何がどうなったのか。
気が付いたら俺はひたすら自分じゃないみたいな声を上げて、荒い息遣いのヒューゴが俺の上で動いていて、ひっきりなしに淫靡な音が響いていて。
背骨を痺れるような快感が走り抜けて、真っ白に弾けた。
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