処刑

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最初は、ドイツ人の女の先生。 物凄い剣幕でまくしたてられるが、ドイツ語なので何を言っているのか全く分からない。それが余計に私の恐怖を掻き立てる。 教室の隅に立たされるかと思いきや、私の首を紐でくくろうとする。 私の身体は幼稚園児に退行していて、抵抗なんてとてもじゃないができなかった。 恐怖のあまり失禁した。 私のその様子を見てか、先生はもっと声を荒げた。そして目の前が真っ暗になった。 次に、暴力的で歳を取ったお爺ちゃん先生。 眉を寄せ、目を見開き、こちらを睨みつけてくる。 フケを散らして、唾を飛ばしながら、指を指して、大きな声で怒鳴りつける。 「お前には痛みが足りてない」 と、何故か自分自身を殴り始める。どんどん先生の皮膚が赤くなって、終いには破け初めた。 それを眺めていたら床に体を押し倒された。 見た目は小学生、脳は突然の事態に上手く働いてくれない。 足の裏で首を踏みつけられて、圧迫されて、すぐに息ができなくなった。 幼稚園と小学校と来て、中学校ではセクハラ女体育教師。 私の身体を上から下まで、頭の先からつま先まで、嘗め回すかのように凝視する。 終いには私の胸を掴みながらこう発言する。 「私の赤ちゃん産むの?」 そして先生は服を脱ぎ始める。裸になって、私に近づいてくる。 拒否しても意味はなかった。またされるがまま。 体育館倉庫に閉じ込められて二人きり。 むわっとした匂いが倉庫の中に立ち込める。甘ったるくて、むせ返りそう。 こんな大人にはなりたくないなと強く思った。 ビニール袋を頭にすっぽり被せられて、意識が遠のいた。
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