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イケナイ、墓穴を掘った。
「水色のレターセットに宗太くんの名前書いたんだろ?」
「なんで知ってるの。やっぱり見たんじゃない!」
「だから見てない」
ポン。後ろから肩を叩かれた。
「ふうん? 結子、俺の名前書いたんだ」
宗太が笑っている。
「だだだから、か、書いてないってば!」
「そうなの? 俺は書いたけど?」
「☆§●※▽■〇×?!」
「初恋引きずってるのは俺も同じ」
宗太は自分の名が書かれた箱から紙を取り出し、広げてみせた。そこには紛れもなく私の名前が。
水色の便せんを名前を書くと、両想いになれる────。
ジンクスは叶うらしい。
(おわり)
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