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「ご主人…さ、ま」
俺はベッドの奥で女の子座りをし、父を見た。
シュル、スッ
父はネクタイを外しベッドへ乗る。ギャンブルばかりしていたとは言ったが兄があの顔だ。もちろん父も顔も体もいい。性格が悪いが。
「レオ、手を出しなさい」
ガチャンッと音を立てて手錠を片腕につけられる。そして頭上からベッドと繋がってるであろう鎖を手に取り、またガチャンッと音を立てて繋がれる。片手も同様に___
逃げられない、と言われているようだった。
まだ俺は餓鬼だから“たつ”なんて事はない。もちろん精通もしていない。大方、父親の肉便器ということ。女の子じゃないけど…ロリコンなのかな…
「レオ、頭を少し寝かせろ」
「はい」
ゆっくりと寝かせるが完全には寝れない。手錠が行手を阻んでいた。
「レオ、完全に体を手錠に預けろ」
ガ、クンッ
頭上にある自分の手。手首はだんだんと痛んでくる。
「足を開け」
足を開けばまだ可愛い性器が顔を覗かせる。父はさらに近づき、ズボンの上から俺の尻へブツを押し当てた。
グリィ
何度目かわからない行為。幼いからと言って体が反応しないわけではない。体はその行為を覚えてしまったのだから。
キュンと、自分の尻の奥が反応したのがわかった。
父は手にローションを取り出すと温める事もなく、尻をほぐしていく。一昨日やったばかりだったからぬるっと素直に父の指を受け付ける。
「う、っぐ」
それでもまだ小さい体は苦しい。自分の性器と変わらない大きさの指だ。俺からすればもう挿れられてるのも変わらない。
***
「ふ、うっ、ぐぅっ…ふっ」
「チッ、黙っていろ。苦しむ声はいいが上に人がいる」
「も、しわけ…ございま、ふっ、ん…」
謝る俺を傍らに指を動かしながら逆の手で猿轡を取った。
「口を開けろ」
「は、ぁっ、い」
口を開けるが大人用。苦しい。
「ぁぐっ、ふぅっぅ」
グチャ、ヌチッ、グポッ、ヌプ、いやらしい音が室内に響く。
「んんっ、んぁ。ふっ」
「レオ、外れている。付け直せ」
「は、…いっ」
***
もう何時間たったのだろうか。この人の欲情が収まることはない。
ポロ、ポロポロ…
なんだ、これ
「ご主人…さ、ま?これは?」
「お前が知る必要は無い。」
「さよ、うですか」
***
ポロ
まただ。また目から水のようなものが
病気なのかな。これが病気だってお母さん《奥様》にしられたらここにすら居場所を無くしてしまう。そしたら俺は死ぬのか
“ガチャ”
父が消えた暗い部屋へ急に灯りが差し込む…丁度俺のところへ。
急な灯りで誰が入ってきたのか俺は確認ができなかった。
しかし…母はここには来ない。父は明日までここには来ない。
では、誰だ?
「ど、どちら様でしょうか」
「き、君こそ」
ようやく確認できたその顔は
兄だった
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