ミチカ生還

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ミチカ生還

「いつまでまったりしとる気じゃ?」 ウトウトとした俺を爺さんが揺り起こした。 「被害が広がっとる。さっさと助けに行かんかい!」 「えっ? 俺、3分経ってもとに戻っちゃったから……」 「日付が変わった! 巨大化できるぞぃ」 「マジか! よし、爺さん頼む!」 それを聞いた俺はミチカを抱いて外に飛び出した。  ムクムクと地面が遠ざかっていく。 「ミチカ!!」 別のビルの中から女性が飛び出してきた。お母さんかな? 俺はミチカを潰さないように手のひらに載せ、そっとその女性に引き渡した。
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