私の生きる意味

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しばらくして、私が目を覚ますと、そこはあたたかい場所でした。 それは母や兄弟と過ごした懐かしい場所に似ていましたが、まったく違う匂いがしました。 その場所であなたのあたたかい手に触れ、なぜだかはわかりませんが、私は助かったのだと思いました。 あなたは私にたくさんの贈り物をくれました。 あなたが私のことをいつも同じ音で呼ぶことに気づいたのは、しばらく経ってからのことです。 私には、あなたの話している音は複雑でわかりません。 けれど、あなたが私を見て呼ぶその音は、とても愛おしくて、どこかなつかしくて、あたたかいのです。 あなたに呼ばれる度、私は幸せな気持ちになるのです。
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