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ユイは一瞬、驚いた顔をした後、ぱっと笑顔になった。
「▲▲君、久しぶり!」
そう言って駆け寄ってきた。
僕はその仕草に違和感を覚えた。
「ねえ、何して遊ぶ?」
「え…そうだなあ」
ゆっくりと話している場合じゃない、と思った。
なぜか遅いが、あと少しで母が僕を連れ戻しに来るだろう。
どうして僕をこの島を近づけないのかは分からないが。
「それよりも、早く隠れないと」
「どうして?」
「お母さんがここには近づいちゃいけないって言うんだ。抜け出してきたんだけど…もうすぐ来る」
「大丈夫だよ。ここには入れないから」
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