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毎日、大学に通い、女子たちをケアする。
女の子の身体は基本柔らかい。
そして我慢強い。
たまに異様に痛みに弱い子もいるけど、バレーボールをやっている彼女たちは、痛みに強い。
打ち身や捻挫、突き指は、当たり前だし、練習後に冷やして終わり。って子も多いんだよね。
でも、痛めた箇所を放置すれば、他の部位にシワ寄せがいく。
だから、私は、痛めた箇所を放置する子を見つけ、素早くケアを促す。
彼女たちは、バレーボールが大好きで恋愛が大好き。
だから、部室ではバレーボールの話か、恋愛の話しかしない。
彼女たちにとって、異物である私は格好の獲物。
少し年上の恋愛模様が知りたいらしく、色々聞かれるけど、のらりくらり躱してる。
まぁ、話せる内容が無いだけなんだけどね。
「しずちゃん。間違ってもマッチングアプリとかに逃げないでね」
「マッチングアプリ?」
「お付き合いや結婚する相手を探すアプリ」
「今はそんな便利なアプリがあるの?」
「……マジでしずちゃんいくつなの?ちょいちょいオバチャンぽいけど」
「25歳になったばっかりだけど?」
「ちょっとは、仕事以外に目を向けた方が良いと思うよ?」
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