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「で、マッチングアプリって何?」
「それは忘れて!しずちゃんには無理だし騙されて終わりそうだから」
「失礼な。私は大人だからね」
「いやー、マジで心配になるよ。アプリよりインスタとかで推しを探してリハビリしたら?」
「推し?」
「ちょっと待って。『推し』が分からないとか言わないよね?」
「……推してる人?」
「疑問形だし。そう推してる人であってるよ。しずちゃんも推しを見つけてみたら?」
「んー、ちょっと面倒……」
わざわざそんな事をするの?
推しって、自然に出来るもんなんじゃないのかな?
「ちょっとみんな!しずちゃんに推しを探してあげて。細マッチョで腹筋バキバキ」
「「「「「はーい!!」」」」」
キャプテンの言葉は絶対。そんな感じだけど実際は面白がってる。
「しずちゃん、腹筋はシックスパック?」
「割れてればいい」
「しずちゃん、毛は?」
「毛?」
「今は無毛が人気なの。手足はもちろん、体毛もヤダって皆言ってるけど」
「ハゲは嫌」
「しずちゃん、好きなスポーツは?」
「やっぱりバレーかな」
「しずちゃん、相手の身長は?」
「私より高い人」
みんなが入れ替わり立ち替わり聞いてきた。
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