しのぶる想いを笛に

4/7
前へ
/7ページ
次へ
 「……誠に、お前は強い女子(おなご)だな」  「そんなことはありませんよ。貴方様がいて下さるから、ここまで立っていられるだけです」  「いいや、充分であろう」  私の元に嫁いで来てくれたこと、感謝していると――そう微笑む秀忠様は、少し寂し気であった。  まるで、ご自分を卑下されるかのような…… .
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加