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「……キツイ。」
純の、純の雄の部分が自分の場所に触れて入り込んでくる。背中の中心のジョリっとした感触で、純の唇が触れたことが分かった。
「侑、もう少し力を抜いて?」
力を抜くって? どうしたらいいの? 大きく深呼吸をしてみようとしたけれども、その間にも純のモノが出入りを繰り返す。純の大きな手が胸を鷲掴みにして先端に触れた途端に、全身に痺れが走った。
「うんああああっ!」
「入った。」
後ろから純の体が覆い被さり、熱い身体でギュッと抱きしめられる。肩や首筋に純の口づけが落ちてきた。
「分かる? ホラ俺の。覚えて?」
覚えてって言われても初めての経験。どうしたら覚えたことになるのかが分からない。大きくグラインドさせた純の雄の部分が中で主張している。下から突き上げられてお腹が裂けるような感覚がした。
「動くよ?」
初めは遠慮がちに揺すっていた純のモノが大きく動きだし、自分も何が何だか分からなくなってきていた。
「ああああん!」
腰をガッチリと捕まえられた。後ろから思い切り突き上げられて、身体が前後に揺さぶられる。
「うあっ! ああああん!」
今までにない感覚。挿れられた部分から頭やつま先の先まで電流が駆け巡った。
「うっ! クッ!」
純の声が聞こえたかと思うと、瞬時にまた背後から抱きしめられる。ドクンドクンと中で脈打つ純の雄を感じた。それと呼応するように、自分の中もキュンキュンしてくるのが分かった。暫くそのままでいたけれども、ズルリと自分の中から純が抜けていくのが分かった。
「はっ、はっ、はっ……ふうっ、侑、顔見せて。」
身体を反転させられて引き寄せられる。恥ずかしくて仕方がない。せっかく隠した両手が、純に引き下げられて、顔が近づいてきた。
「侑、最高だった、こんなに搾り取られるとは思ってなかった。」
耳に、額に、瞼に、そして唇に……。純のキスが落ちてきて長くて優しい口づけを交わした。
「これ何とかしないとな。ちょっと待ってて。」
ぷらんと純の手に一瞬見えたのは、たぶんコ・・ーム。そして中に入っているのは……。体を起こした純が部屋を出て行く。裸の純の後ろ姿……。肩幅が広くて腰が締まっている。自分とは全然違う。
「シーツも拭いとこう。」
隣の部屋にあった箱ティッシュを持ちながら、コ・・ームを包み込みすぐに戻ってきた。純がティッシュを数枚引き出して、近づいてくる。純の裸。まだ直視することができずに顔を両手で覆った。
「…………侑? 侑? 女の日?」
シーツをシュッシュッと拭いた音がしたかと思うと、すぐにベッドに乗り上がってきた純に抱きしめられた。無言で首を振る。1週間前に終わったばかりで来るはずがない。
「……もしかして、初めて?」
おずおずと告げられた言葉に顔を隠したまま頷く。その瞬間、純にギュッと抱きしめられた。
「侑、侑。……一生大切にする。」
一生じゃなくてもいい。今この瞬間を大事にしていきたいの。そう言いたかったけれど、純の唇に口が塞がれて言葉にすることができなかった。
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