手紙

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 日の光を浴び、外を歩ける様にもなった。だが、未だに仕事という仕事は出来ていない。どうやって食いつないでいるのかと言えば、それは、10年以上前にやっていた事業だ。 いわば実業家だった。 年収は有に5億はあっただろうか。  でもそれは出会い頭の事故で何もかも失った。 それは、我が社とのM&A契約の打ち合わせの帰り際だった。 「社長!ちょっと強引な取り纏めではなかったですか?」 「あぁ? そうか? これぐらいいかんと親会社にはなれんぞ?」 「はぁ...そうですか?」
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