8月13日

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「お前の右目に、力を感じるよ。お前の右目は真実の姿を映す。鍛えればもっと色々見えるようになるかもしれないね。  冥府の番人の目は特別でね。私は、更に過去も未来も見通せる」  あ、篁さん、自慢だな。なにげに「自分の方が上だぞ」って自慢しているの鈍い私にも分かっちゃったぞ。 「お前の右目は、いつからそうなんだい?」  いつからって、視力が落ちた時の話かな? 「めっちゃド近眼で、右は0.1切ってます。それで10歳の時からメガネっ子です」 「その目、大事にするんだよ。妖を見抜く冥府の番人の目だ」  ん?  ということは、私、10歳から色んなものが見えてたの?  全然気づかなかったけど。 「お前、普段は眼鏡とやらをかけているんだろ?」  はい。 「だから、普段は見えないのさ」  なんだか、ややこしいな。 「へえ。あ、左は?  左は0.2もあるんですよ。調子いい時は0.3まで見えることあるんですけど」  調子いい時……視力検査でカンが当たるとき。ちなみに右はどうあがいても、0.1以上当たらない。 「残念だけど、左は普通だね」  うーん。なんだか微妙だわ。
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