隣の家のイケショタ君

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俺には変わった兄貴と姉貴が居た。 黒髪黒目に眼鏡をかけた地味めの兄貴は長谷川結弦と言い、様々な怪しい薬を開発しては俺に飲ませてくる。マッドサイエンティストってやつみたいなのに、これでもなんと妻子持ち。 茶髪のロングヘア茶色の瞳に貧乳の姉貴は長谷川朱里と言い、隠してるつもりだろうがアブノーマルなBLが大好きらしく部屋には本が溢れてて、なんとこれでも彼氏持ち。今は彼氏の家に転がり込んでいて家には居ない。 俺はクリーム色の髪に紫色の目をしていて、とりあえず隣の家の子の家庭教師みたいなものをしている。隣の家の親は兄貴の友達で、それもあって俺を家庭教師として使ってくれている。 だがその子は小学生で頭が良くて、俺が教えてやる事が無いため実質部屋でベッドの上で寝転がりながらゲームしつつ、勉強してる後ろ姿をみている事が多い。 今日もベッドの上でアクションゲームをやりながら後ろ姿をチラ見する。青黒い髪に青緑色の瞳で、今年六年生になった小鳥遊累という子で、学校でも人気というのをチラと聞いた。 「なぁ累って好きな子とか居るのか?」 「居るよ?知りたいの?」 振り向いていたずらっぽく笑われた。うーんこれは好きになる子も多い気がする。頷いて見せたが唇に人差し指を当てて笑ってまた机に向かわれた。 なんなんだよ…イケメンかちくしょうが…
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