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より良い人生を過ごすために
あなたは「コンフォートゾーン」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
コンフォートホテルという名前のホテルも有るくらいだから聞いたことがある人もいるだろう。
コンフォートとは日本語で安定・安心・快適という意味で、ゾーンは空間・領域という意味である。
つまりコンフォートゾーンとは「居心地良い空間」である。
だが、これはホテルや実家など物理的な意味だけでは無い。
「心」にもコンフォートゾーンがあるというのだ。
具体的に説明すると、毎日同じ事の繰り返しで変化が無く、新しい事は何一つも無い。
同じ時間に目を覚まし、同じ時間に朝食を食べ、同じ時間に学校や職場へ行き、同じ人と話をして、同じ時間の内容を繰り返し、同じ時間に帰って同じ時間に眠る。
そんな生活を想像してみてほしい。
「退屈でストレス」だと感じる人もいれば、「ノンストレスで快適」だと感じる人もいるだろう。
いずれにせよ、このような新しい事が全くない生活を続けてしまうと、日々目まぐるしく変化している世の中から取り残されてしまう。
よく会社のベテランの人で
「私は複雑で難しいこの仕事が出来るからエラいんだ。それだけで大変なのだから他の仕事はしなくて良い」
と勝手に自分で決めつけ、同じ事をダラダラと繰り返している人があなたの周りにいないだろうか?
その人はよほどスゴい才能が無い限り、例えばその会社が無くなったあと、他の会社で通用するはずが無い。
さらに、ある脳科学研究者も
「脳は日々衰えている。新しい刺激を与えないとより衰えてしまう」
そうだ。
例えるなら、毎日少しづつ下るエスカレーターに乗っている状態で、少しでも新しい事をしてエスカレーターを登っていかないと、すぐに脳は老化してしまうのだ。
先ほど例を出した「繰り返しの毎日」を「退屈でストレス」だと感じる人は、自然と新しい事をして刺激を受けているだろう。
だが「快適」と思う人は、小さな事でも始めてみると良いだろう。
本当にちょっとしたことでも構わない。
・いつもと違う道を通ってみる
・いつもと違う人と会話してみる
・他人の仕事に興味を持って聞いてみたりやってみる
・食べず嫌いな物を食べてみる
・お喋り好きな人は少し黙って相手の意見をじっくり待って聞いてみる
・聞く方が好きな人は自分の意見を言ってみる
・いつも真面目な人は少しサボってみる
・いつも遅刻してしまう人は早起きしてみる
・飼ったことの無い生き物を飼ってみる
などと例を出せばキリが無いが、とにかく新しい事をすることで、次のステップである「ストレッチゾーン」に入る事ができるというのだ。
ではその「ストレッチゾーン」とは何か。
ストレッチという言葉は大半の人が聞いたことがあるだろう。
運動部であれば尚更だ。
そう、運動前に体の筋肉や筋を伸ばして軽いストレスを与え、温めてケガをしないようにする体操の一種である。
これもコンフォートゾーン同様に物理的だけでは無く「心」にもストレッチゾーンがある。
すなわち「心が少しストレスを感じる」状態であり、具体的に先ほど説明したような新しい事をした時の状態だ。
これを繰り返すことで、少しでも社会に遅れを取らなくなり、脳も老化のスピードを抑えることができるだろう。
さらに「挑戦することが当たり前となり、コンフォートゾーンがどんどん広くなり常に挑戦する」ことが継続されると尚良い。
では「常に新しい事をし続ければ良い」のか。
答えは正解でも有り、不正解でも有る。
なぜなら、多重のストレスを受け過ぎると、次のステップである「パニックゾーン」に入ってしまうのだ。
パニックという言葉も聞いたことがある人が大半であろう。
意味は「混乱、錯乱、恐慌」という意味である。
具体的に例を出すと
・キレる
・机を叩いたり物を殴る
・人前で泣く(感動して泣くのでは無い)
・不眠になる
・原因不明の肩こりや頭痛が続く
・血便が出る
・大声で怒鳴る
・適応障害(ウツの一歩手前)に診断される
などだ。
どれも心理学的にも「攻撃行動、異常行動」などに分類される。
あまりに多くのストレスを感じると人生や仕事を楽しめなくなってしまい、本末転倒である。
従って、これを読んで「伸び切った輪ゴム」のようにハリのない毎日をただダラダラと繰り返しているなと感じた人は「心に余裕がある時」だけでも、新しい事に挑戦してみると良いだろう。
これは、誰のためでも無くあなた自身、すなわち「自分」のためである。
あなたが人生をより良く生きることに少しでも役に立てば、それは僕の喜びに繋がることだろう。
以上です。
読んでいただきありがとうございます。
僕自身しばらく仕事を優先してしまい、不眠やキレてしまうことが続き、適応障害までなってしまったので、初めてこういった小説を書いてみたり、しばらくやって無かった自転車(ロードバイク)を再開したりしました。
人生は長いですからね。
楽しんで過ごしたいですね。
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