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※※※
由依のと俺のが勃起したところで、向かい合わせに擦られた。
「ふふっ、我慢汁で滑りが良くなってるね…っ」
「ふあっ、はっ…」
視覚的にも感覚的にも暴力的な快感が襲ってくる。生理的に涙が溢れるのを舌で舐められる。
「一緒にイこうよっ…」
ピッチをあげられ、2人同時に果てた。
肩で息をしていると、尻に指を突っ込まれる。
「うわ、もうとろとろ…。これならいけるかな」
そう言った由依は、俺が何度やめろと言っても止めてくれなくて俺がぐずぐずになるまで続いた。
「もういいかな…っ。恭弥、挿れてもいい…?ちゃんとゴムはつけるから」
「いいっ、いいから早く挿れてっ…」
「っ、ありがとっ」
ゆっくりと貫かれる。
息ができなくなりそうなほどの圧力に泣きそうになる。
徐々にに揺さぶりが激しくなり、それさえも快感となって声が出る。
「っは、あいつも馬鹿だよね…っ。番ばかり言っててさ、恭弥のことっ、全然わかってない…っ」
「あっ、あっ、由依ぃ」
「ふふっ、可愛いやつ…っ、ねえ、恭弥。その体質がいやならさ、俺と番になろうよっ…」
「ふぇ?…ああっ、んっ、そこはやめ……っ」
「俺がココを噛めばっ、恭弥はもう発情期なんてものに、振り回されることもなくなるよっ…。それに、君の考えも理解してるつもりっ。…どう、番わないかい?」
ぺろ、と項を舐められ、甲高い声が出てしまった。
「だからそこばかりやめろって…。ん、由依は俺のこと、ちゃんと好き…?」
我儘でガキっぽい俺の隣で、ずっと変わらずに優しさで包んでくれた由依だ。
俺、アホちんで鈍感ならしいからさ、由依のことが好きだって気づくのだってこんな時なんだよ。
「もちろんだよ。後にも先にも、君だけが好きだよ」
ほろりと涙がほおを伝った。
「俺も、お前のこと、好き……っ」
「……ここ、噛んでもいい?」
「っああ。思いっきりいけよ」
「ふふ、男前。……恭弥、愛してるよ」
噛まれた瞬間、凄まじい衝撃が体に走る。
それは、由依と繋がったということを物語っていた。
番になるって、こんなにも心が満たされるものだったんだ…。
番になって、俺は涙脆くなってしまったらしい。
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