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それにこういうものは、デザインが少し複雑であっても、結局は細編みと長編みの組み合わせだ。慎重に編んでいけば編めるはずである。
その本には作り方が写真付きで説明されているページもあって、「ここまで編んだら耳を付ける」とか、「しっぽは針と糸で縫い付ける」など、分かりやすそうに書いてあるから、この本を見ながらなら編めるはずだと、私は確信したのだが…。
無情にも、その通りには行かなかった。
編みものには、編み図という設計図のようなものがある。もちろん、この本にもそれが載っている。
編み図を見ながら編めば、理論的には、誰にでも同じものが編めるはずなのだが、その編み図に書かれている編み目の数を数えるだけでも、かなりの労力を要する。
「あ、いつの間にか一目多くなってる」なんてことはザラにある。
「今、何段目だっけ??」なんてこともしょっちゅうで、
「確認しようにも、自分が編んだ目の数を、自分で数えられない!」という悲劇も起こった。
初心者だと、きれいに揃った編み目が編めていない等の理由で、こういうことも起こるらしい。
(でも、私は初心者ではないはず…。だって、小学校と中学校の時に編んでたもん)
しかし、自分で編んだ編み地の編み目を、後から見て数えられないという事実は覆しようがない。
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