「クロスロードの靴」 64 かおりさんの詩Ⅱ 1 「生きてさえいれば」

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「クロスロードの靴」 64 かおりさんの詩Ⅱ 1 「生きてさえいれば」

「生きてさえいれば」  あの頃のわたしたちを思い出します  いやな思春期だったけれど  目をそらさずに   神に与えられた境遇を受け止めて  ゆっくり 確実に 一歩一歩前へ踏み出した  時には高ぶる感情を押さえきれず  あらゆる葛藤にもぶつかり合い  けんかもしたけれど  誰かが息絶えようとしたとき  励まし合い 助け合い 支え合った   勇気を持ち続ける不安を知りました  夢を歩き続ける難しさを知りました  自分を信じ続ける怖さを知りました  暗闇の先には必ず光が見えてきます  生きてさえいれば  いいことがあります  わたしたちの青春は  いま始まったばかりだから
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