「クロスロードの靴」 69 かおりさんの詩Ⅱ 6 「位置する関係には」

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「クロスロードの靴」 69 かおりさんの詩Ⅱ 6 「位置する関係には」

「位置する関係には」  思い出せば あの頃 あなたを愛していた  愛したのは私の方  愛し始めたのは私の意志  かけがえのない気持ちで  近づいてと望めば離れてゆく  手の届きそうなところで遠ざかる  なのに私は自分の意志で私を葬った  記憶のかけらは  破片となってちらばる  追憶の淵を歩き  すべり落ちた原因は  おそらく憐れみでした  私は空を見上げ  あなたは深淵を  見下ろしている  互いの  位置する関係には  愛する調和がない
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