私を待っていた、まさばーちゃん

1/14
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「また愛衣(めい)が一番だって」 「部活免除してもらってる奴だろ?」 「贔屓してもらってるとかずっる」 「せこいことしてんじゃね?」 「うわー、調子乗っててマジムカつく」  わざと聞こえるように言っている奴らの視線がたまにささる。  マジうっとうしい。  努力もしてないくせに妬みだけは立派な幼い奴ら。  ていうかって……そもそも部活って自由参加じゃね?  何でも文句つけたくなるんだね。はー、本当おこちゃま。  お前らを見る価値もない。  愛衣は心の中で気が済むまで罵倒をした後にうんざりした溜息をつくと、チラチラと見てヒソヒソするクラスメイトたちに背を向けてさっさと教室を出た。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!