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赤玉&白玉の涙
「…っく。うぅ〜。ひっく…」
「もう、赤玉と白玉たちいつまでも泣いてても仕方ないでしょ?とりあえず脇役でも役割ができたんだから良いじゃない」
「…っく、だからって、ガムテープで印を付けて地面に並べて、お遊戯の目印にするなんてひどくないですか!?
私たちは青い空の下、子どもたちに元気に投げてもらって舞うのが快感だったのに。地面に置かれて拾ってももらえず、下手すれば踏まれるんですよ!?辛すぎます(涙)
玉入れ台さんは、そんなの見て平気なんですか?」
「玉入れの時だってたくさん踏まれてたでしょ。あなたたちの印、子どもたちはすごく頼りにしてたわよ。きっと縁の下の力持ちになれるわ。誇りを持って!」
「玉入れ台さん…。うぅ〜、頑張ります!」
赤玉&白玉が玉入れ台に励まされていると、後ろからやさぐれた声がした。
「ケッ!綺麗事ばっか言ってんじゃねーよ。
ったく、やってらんねーよ!」
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