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玉入れ台の憂うつ
パラバルーンを見送った後、玉入れ台は赤玉&白玉の傍へ戻って来た。
「玉入れ台さん、おかえりなさい^ ^」
赤玉も白玉も涙はすっかり止まり、玉入れ台を笑顔で迎え入れる。
「ただいま。遅くなってごめんね」
「皆さん、落ち着きましたか?」
「安心して。みんな明日に向けてやる気になってくれたから」
「良かったぁ。…私たちも、さっきは取り乱してすみませんでした。みんな、色んな思いがあるだろうけど、与えられた役割をしっかり果たせるように頑張ろうねって、話してたんです」
「そうだね。みんなが怒ったり悲しくなったりした気持ちも分かるんだ。今までの役割や仕事に誇りを持っていた分、怒りや悲しみが生まれるんだと思う。活躍したい気持ちは、人間も用具もみんな一緒だよ」
「玉入れ台さん…」
赤玉が、何かを感じて言おうとするのを、玉入れ台は言葉を被せて止める。
「さあ、明日は早いんだからもう寝ましょう。寝坊したら大変よ」
寝るように促されて、そのまま会話は終わってしまった。
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