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大学時代
私は遼子を諦めきれず、彼女を追いかけて福岡の国立大学へ行った。
私は遅れて一浪して。
大学時代も遼子は当たり前のように男に不自由しない女だった。
同時期に複数の男性と交際していた。
それが許されるような輝きを放つ女性だったのだ。
そしてやはり私は相手にされなかった。
遼子は大開三年の冬、もう一目見ただけで絶望の未来が見えている悪そうな歳上の男を追って大阪へ行った。
親の反対を押しきって大学を中退。
仕送りも止められ絶縁状態になったという。
一人娘を失った両親は二人とも病で亡くなった。
私は遼子のSNSの連絡先を教えてもらった。
それだけが大学時代の成果だった。
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