偽チャラ男の日常

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偽チャラ男の日常

朝、鳥の鳴き声で目が覚める。 そんな一日の始まりを… 僕は経験してみたい。 「ち…遅刻だぁぁぁぁぁ」 こんな朝なんて嫌だ。 朝からバタバタと準備をする。 まずは着替える。歯磨きをして、色々の準備を済ませる。 こんな時でも髪型は…なんて言ってられない。 今日はなんたって始業式だ 始業式してる時に後ろからコソコソ入るの、あれ超恥ずかしいんだからね! 「わわっ制服制服」 クリーニングの袋がかかったままの制服をクローゼットから引っ張り出す。 単純な動作でさえ、時間に追われている時こそ出来なくなる。 「あぁーもういいや!今日は風紀委員の方が居ないはず!」 ボタンが幾つか留まっていないが、もう行くしかないだろう。 「大丈夫!間に合うさ!」 その自信はどこから出てくるのだろうか。 「行ってきます!」 誰も居ないのに挨拶をするその少年にはまだ誰かが見えているのだろうか。 …考えすぎだろう。 「到着ー!」 よ…よかったぁぁぁ間に合ったぁぁぁ。 ほんとに今日は危なかったよう。 なんでアラーム聞こえないのさ!もう! 「おーい。間に合って嬉しいのは分かるが、早く座らないと遅刻だぞー。」 「すっ座るよぉ。せんせぇおはよぉー。」 「おう。おはよ。」 さっき話してたのは担任の咲良せんせぇ! とっても面倒見が良くて優しいけど、ホストっぽいんだよねぇー。 「おい。HR始まるぞ。(小声)」 「あっほんとだ!ありがとぉ(小声)」 こう教えてくれたのは、前の席の狼くん! なんか、前のクラスでは1人が好きだったみたいだけど、今はとっても仲良し!部屋に遊びに行ったりもするよ! そして!お待ちかねこの僕は… ただのチャラ男でーす✩ っていうのは嘘で、演じてるわけなのよぅ。 チャラ男をね。チャラ男ってータチだと思われるから襲われなくてとっても楽なのー!! 僕はノーマルだからねぇー。 え?ノーマル以外もあるのかって? そりゃあここは天下の創朱(そうとく)学園。 数多くの財閥の坊ちゃんたちが通う全寮制の男子校なんだ。だから可愛い男の子は食べられちゃうってわけ! 皆は腐男子さんが言ってた王道学園ってやつを思い浮かべるといいと思う! 「移動するぞー。」 そう咲良先生が言った。 ここの学校はとてつもなく広い。広すぎる。 …っは! 始業式の間寝てた! ば…バレてないよね… いやっもうここは堂々と! 「何言ってんだ。」 「おっ狼くん!?」 え!?バレてたの!? ってかなんで考えてることわかったの? 「声に出てたぞ。」 「うそぉ。」 「ま、俺以外には気付かれてないようだが。」 「ほんとぉ?よかったぁ!えへへ。」 「ッッんん」 あれ、狼くんどうしたのかな。 「狼くん大丈夫ぅ?顔赤いよぉ?」 心配だなぁ。 「はぁ…そういうとこだそ。」 ??? まぁ、大丈夫ならいっか。 □□□□ 初めまして。ゆなのと申します。 今年受験生なので、勉強の気晴らしに書いてます。語彙力がありませんので、伝わりにくいと思います。初めて書いているのでおかしな所やこうした方が読みやすい等がありましたらアドバイスをお願いします。頑張ります。
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