偽チャラ男の日常

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そういえば皆さん。 お前…チャラ男の癖にキャーキャー言われないのかって思いませんでした?思いましたよね? 実は…僕のクラスはSクラスで、皆こんなチャラ男にはキャーキャー言わないんですよ! 皆様、生徒会様の親衛隊とかでレベルが高いわけなのです! こんなちみっ子には目を向けないのです…ってちゃんと仲良くしてますよ!クラスメイトとして。コミュ力高くいかないとチャラ男なんてやってられません。 でも…不思議なことがあってですね… 「偽チャラ男くぅん⸜❤︎⸝‍」 来ました… 「どぉしたのぉ?」 この人はちょいと苦手です。だって… 「今日も一匹狼との絡みがよかったねぇぇぇ。」 きちゃないです。鼻血出しながらちかよらないでください。やです。 「ちょっと!そんなに無視しなくていいじゃん!もう!」 もう皆様お気づきになられているようですが… この人腐男子です。王道学園ってのを教えてくれたのもこの人です。 その道にうっかり入ってしまいそうで怖いんですよね。 「え…?ホントにやめて?無視は。」 そろそろ可哀想ですね。 「りっくんなんなのぉ僕今ぁ物思いに耽っている最中なんだよぉ?」 この腐男子は理久(りく)。オタクだからすぐに口調が変わってるよ。 「分かってるさ!だがしかし!これ以上トイレを混ませるわけにはいかない!それに一匹狼とのこともきけて、一石二鳥という最高の役目。これはやるしかないだろう!」 「トイレ混んでるのぉ?へぇ〜」 関係あるの?僕と 「関係あるの?僕とって思ったでしょ。顔に出やすいなぁ。」 み…皆ハイスペックなだけだよ。顔に出やすい訳では無い!多分… 「で、要件だけどもうお昼だよ?今日は食堂でグラタンが季節限定で出るって。くっそ高級な海老入ってるんだって。」 「海老!?行く行く行く!」 「だと思った。グラタンほんと好きだねぇ。」 グラタンは初めてまともに食べたご飯なんだ!好きに決まってるじゃん。弟も好きだったんだ! 「美味しいからねぇ。」 「ていうか、いつ素で喋ってくれるの?」 「これが素だよぉ?」 「嘘つけ。分かってるからね。腐男子の勘なめるなよ?」 「はぁーい」 これはいつもやってる茶番。ボロが出るといけないからずっとチャラ男の口調のままにしてます。りっくんも知ってるけど、これをするのは偽チャラ男と接する腐男子の鉄則ともいえるって言うからいつもやってるの。 「そろそろ食堂いくぞ。」 「うんうん!楽しみぃ。」 耳栓忘れないよ?
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