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意識が浮上する。
此処は?
「あら、起きたのね。」
雨野先生?
「貴方は丸一日眠っていたのよ。」
そういえば、倒れたんだっけ。
ダメだなあ体調管理は絶対なのに
というか、丸一日……学園は、
「連絡しておいたから大丈夫。今日は休みなさい。まだ治りきってないんだから。」
分かった。ありがとう。
「ええ、それにしても、珍しいわね。」
なんでこんなになったんだろう。
「貴方はなんでも1人で抱えすぎなのよ。」
そうかな。分からない。
「そうよ。もっと私を頼りなさい。家族なんだから。」
家族、?でも、
「私たちは家族よ。立派なね。例えどんな仕事をしていようと関係ない。というより私たち似た者同士でしょ。」
そう言うと、雨野先生は笑った。
そして、愛おしいものを見る目で僕を見た。
___。
そう呟けば
母は眉を下げ、泣きそうな顔で笑った。
また意識が落ちて目が覚めたのはその日の夜だった。
ベッドから這い出て立ち上がる。少し目眩はするが昨日よりは全然元気で安心した。
なんであんなこと言っちゃったんだろう……。
お_か_あ_さ_ん_
なんて、
変なの。
人はすぐ死ぬし、家族なんて邪魔でしかないのに。
ただ、選択肢が減るだけなのに。
……?
___?
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