テスト期間

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「ちょっといずちゃん大丈夫??」 学園に着けばすぐ理久達が寄ってきた。 「大丈夫だよぉありがとぉ」 ニコニコしながらそう答えた。 「まだ病み上がりってことを忘れないでくださいね。」 琉斗が言った 「はは、二人ともありがとぉ」 三人で廊下を歩いていると、階段前に人溜まりが出来ていた。 「ん?どーしたのかなぁ。」 何も無いと聞いていたけど… 「ああ!知らないよね、テストの結果だよ。いつもより早く採点ついたみたいでね。」 そういえばテストの結果はどうだったのか。 いくら体調不良だとしても、学年1でないと全額でないので絶対とりたいのだが。 「見に行きましょうか。」 「うん!」 琉斗がいい事を言ってくれたので即座に返事を返した。 人混みは苦手なので少し後ろから結果を見る。 「すっごいいっぱいだねぇ。」 視力は人より優れているので…というか痛覚以外の感覚が全て優れているので、遠くからでも見えるが、人の頭がちょこちょこと入り込んでくるため少し見えずらかった。 「んーーー。あっ!良かったぁ。」 ぐっと目を凝らして、ようやく見えたのは 一番上にある自分の名前だった。 ほっと胸をなでおろす。 「いずちゃん凄い!!」 と理久がキラキラした視線を送ってきた。 最近純粋になって来ているようで何より。 「ふふ、いずちゃん受けに一歩近づいた(ボソッ)」 ……リカイデキマセンシタクナイデス 「とっところでぇーりっくんはどうだったの?」 力任せにぐいと話を逸らせば理久は怪訝そうな顔をした。 少し気まずい間を過ごし、乗り切ったと思われる。 「いずちゃんのおかげで11位だった!ありがと!」 理久がニコニコしながらそう言ったが、 次の瞬間には落ち込んだ顔を見せた。 いや?これは、 「だけど、あいつに負けたァァァ悔じい。」 悔しがる顔だ。 「ふふふ、残念でしたが凄いと思いますよ?」 横から琉斗が声をかけた。 「琉斗はどうだったのぉ?」 「9位でしたよ。順位も点数も上がっていて出雲さんには感謝ですね。」 「えへへーどういたしましてぇー。あと出雲でいいよぉ」 「では遠慮なく」 「うんうん」 そんな会話を繰り広げていると、 「ちょーーっと何勝手に仲良くなっちゃってんのさ、琉出は認めないからね、地雷地雷」 「はぁ、幼稚ですね」 「なんだって」 「ははは、、」 もう二人がくっついちゃえばいいのにね。 キッ すみませんでした。 □□□ いつもありがとうございます。
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