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「はぁ…アンチか…」
そう理久が言った。
机に頬杖をつきながら、溜め息をこぼす。
「大丈夫ぅ〜?」
流石にここまでくると心配になってくるため早めに声をかける。
「いずちゃぁぁぁん」
「ぅぇ。」
「えぇ!?いずちゃん!?」
「んん?何かなぁ?」
「い…いや、気の所為?まぁいっか。あのね転校生が来たって言ったよね、その転校生がまさかのアンチだったの。Aクラスはなかなかに荒れてるらしいよ。悠真が抑えてくれてるけどどこまでもつか分からない。」
転校生がアンチって王道になりつつある気がするんだけど。
「なるべく関わらない方がいいねぇ。」
「チャラ男がそんな事言ってもいいんですかぁ?」
「チワワちゃん達が居ないから大丈夫だよぉ。」
「やだ。この子怖い。まぁでもその通りかもね。ここで王道らしく生徒会が出てきたら厄介なことになる。風紀は安心だが、生徒会だからなぁ。」
そう。風紀は成績や普段の行いも全て確認された上で任命されるが、生徒会は親が権力を持っていて顔が良ければ誰でもいいみたいな感じだから、良くも悪くも不安定だ。生徒会で、いい時と悪い時が決まることもある。
風紀と生徒会が協力している時は、いい年になるんだが今年は仲が悪い。まぁ。風紀と生徒会は違う族だからしょうがないのかもしれないが。
え?なぜ知っているのかって?そりゃあ僕が情報屋をしているからだよ?僕は狼牙依という名で情報屋をしていて、時々風紀の蓮花という族や生徒会の椿という族にも情報提供しているんだ。
「生徒会の人達ってガチの大金持ちだからねぇ。自分の持つ影響力というものを理解してくれてたらいいけどぉ。」
「そうだな。これは蛇足だが、副会長はもう既におちたらしいぞ。」
「これは時間の問題だねぇ。」
何事もなければいいけれど、
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