壊れる日常

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今日も食堂に来ています。 えっ?いきなり過ぎだって?しょうがないよ。今ピンチでそれどころじゃないんだ。 事の始まりはいつも通り食堂に来た時だった。 席に座っていると何やら騒がしい。 「やめなよ遥斗、」 「なんだよ悠真。友達なのに否定するのか?良くないことなんだぞ。今謝るなら許してやるがな。」 「なんでだよ、」 転校生に…悠真か。 あいつも大変だな。一緒にいたくないだろうに。っと、やばいんじゃないか?あれ、手を出そうとしているだろ。 「行くぅ?」 「俺の隊員だからな。行くしかない。行きたくはないがアイツも同じ気持ちだろうしな。」 やっぱり、りっくんは優しい。 「ついてくよぉ」 「来ない方がいいと言いたいところだが、助かる。ごめんな?」 「いいよいいよ〜✩困った時はお互い様だもんね!」 「ありがとう。」 side腐男子 くっそ、なんでこんな事に。 風紀のためにマリモに難しくついていた。これはみんなが知っている事だ。すごく同情の目で見られたがな。 つくのはいいんだ。伊達に風紀委員やってないんで、そこは慣れてた。 だけど、…こんなに言葉が通じないとは思わなかった! くそぅ。何を言っても、友達だろっとか謝れよっとかしか言わない。なんなんだよ! どう考えてもイケメンばっかに話しかけるお前の方がおかしいだろ。イケメンには親衛隊がいるんだ。親衛隊の子とトラブルが起きるに決まってるだろ。ちゃんとこのことは本人に伝えたぜ?でも聞かねぇんだ。もう辞めたい… そして今も食堂でトラブルが起きていた。 ずっと寝不足だったから気付かなかったんだ。 あいつが手を出そうとしていることに。 気づいた時には遅かった。 「っっ!、」 これは避けられない、と目をギュッと瞑った。 が、思っていた衝撃がこない? 恐る恐る目を開けると。 「大丈夫ぅ?」 あの方がいた。 「しっ、黒瀬さん!」 危なかった師匠って言うところだった。 黒瀬さんは俺の変装の師匠だ。だから黒瀬さんが普段変装してるのも知っている。そして面倒なことには関わらないことも。 「遅れてごめんねぇ」 「いえっ。すみません。」 色々な気持ちを込めてそう言った。多分向こうも気づいているだろう。 「大丈夫か。」 「大丈夫です。黒瀬さんが助けてくださいました。隊長。」 この方は隊長。腐男子隊の隊長をしていて、とても頼りになる人だ。 「アイツ、思っていたより厄介だな。」 「そうだねぇ。」 「もう、こうなったら、」 「申し訳ないけどそうしてもらった方がいいかもねぇ。」 何をするつもりなんだろう。 分からないが、助けてくれようとしていることは確か。これからはもっとしっかりしなくては。
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