十月

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十月

産まれてきた子供の名前は カイと名付けた 日本でも欧米でも使われる名前で ライリーが決め兼ねてたので私が決めた カイは夜泣きが酷く毎日寝不足な日が続く そんなある日、ライリーが日本へ帰ってきた 「ただいま藍」 ギュッと抱きしめられる 「カイは?」 ライリーはカイをみて抱き上げる 「、、、、本当に似てないね」 悲しそうに笑う 「、、、、」 私は何も言えない 「藍はどうしたい?」 どういう意味? 「俺、孤児だから自分の家族が欲しかった」 「、、、、、」 「ちょっと出遅れたんだね」 「、、、、、」 「でもこの子には罪はないし でも俺は多分愛せない」 「ライリー?」 「ずっと謝ろうと思ってた」 「?謝る??」 「そう、自分が辛いからって 藍を無理矢理縛り付けて 俺の思うようにして」 「、、、、」 「藍優しいからさ 本当はあいつのこと好きなのに 俺のことを思って好きにさせてくれた」 「ライリー、、、」 「本当はずっと無理してたの分かってたよ」 「、、、」 「あいつのことまだ好きなんでしょ?」 「、、、」 「俺はもう大丈夫だから、ピアノもあるしね」 「ライリー」 「別れよう」 私の目から涙が溢れる カイまで大きな声で泣き出す   ライリーは愛せないとか言ってたのに カイを抱っこしてあやす 私はそんなライリーを見て 涙が止まらなかった
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