56人が本棚に入れています
本棚に追加
結局撮影ができなくなり
メンバーはオフになった
ハオンの強い希望でメンバーの住んでいる
マンションへ行くことになった
ハオンはずっとカイを抱っこしている
カイも初めて大きな身体に抱きしめられ
心地よいのかご機嫌だ
マネージャーの運転する車が
大きなマンションの中へ入る
あれ?ここだっけ?
不思議そうに外を見ていると
車が停まる
「藍、着いたよ」
ハオンがカイを片手に抱き、もう一つの手で
私の手を引く
「ここは?」
「あー俺たち引っ越したの」
ユノが教えてくれる
「前は共同で住んでたけど
同じマンションに別々の部屋を購入したんだ」
「え?買ったの?」
「俺たち結構稼いでたしね」
エレベーターに乗ると10階でトユンが降りる
「じゃまた明日」
「またね」
ユノが応えて話し出す
「俺は12階でハオンは16階でジホは
18階にミナと住んでるよ」
「え?美波ちゃん?」
「言ってなかったっけ?」
ジホが照れながら話す
「兵役行ってる間、寂しかったみたいで
帰ってくるなり俺の家に押しかけてきて」
照れながらも嬉しそうだ
12階でユノが降りて16階に着く
「じゃまたな」
エレベーターの中のジホにさよならして
ハオンの家へ入る
ここもワンフロアーに一つしか部屋ないんだ
どんだけ広いの、、、
ハオンが抱いていたカイを下におろす
カイは広い部屋をみて嬉しそうに飛び跳ねている
「藍」
ハオンの甘い声がしてハオンの匂いに包まれる
「夢みたいだ」
ギュッと強く抱きしめられる
身体が離れたかと思ったら顔が近づいてきて
唇を奪われる
愛おしそうに何回も角度を変えて
口づけされる
「ママ?」
カイが私のスカートの裾を引っ張ったので
慌ててハオンから離れる
「カイ」
ハオンはカイを抱っこして
「良いところだったのに邪魔したなー」
またカイを擽ぐりだす
カイ嬉しそうに逃げ回っていた
あっそうだ!
今日は帰らないって結衣に連絡しないと
カイをハオンに任せて結衣に電話する
「もしもし?上手くいった?」
結衣ちゃんは嬉しそうに話す
「いつ千鶴さんに言ったの?」
「え?いつだっけ?覚えてない」
結衣はとぼけた様子で誤魔化す
「ありがとう結衣」
お礼を言うと
「ふふふっ藍が幸せならなによりよ」
結衣はいつも私の幸せを願ってくれる
「ところで藍にお願いがあるの」
結衣からお願いなんて珍しい
「え?なに?」
「私たちの会社、私に社長譲って」
え?でも結衣が社長とか荷が重いって
最初に断られたのに、、、なんでだろ、、、
「藍はさ、韓国でサポートしてよ」
え?
「せっかく家族で過ごせるんだから
日本の会社は私に任せて」
「でっでも」
「藍が社長続けちゃうとカイはパパと
離れ離れになるよ」
「そうだけど」
「なんの為のオンライン?
藍は韓国部署でも作ってサポートして」
結衣には頭が上がらない
なんでそこまで出来るの?
「結衣ありがとう」
嬉しくて涙が出てくる
「荷物は送ってあげるからしばらく
帰ってこなくていいよ」
笑いながら電話を切った
気がつくと先程まではしゃいでた
ハオンとカイが静かになっていた
あれ?どこにいるんだろう?
広い部屋を回って探す
大きなベッドが二つある部屋で
二人仲良く横になっていた
寝ちゃったの?
覗きこむと
二人が同じ顔して眠っていて
胸がキュンとなる
カイの寝顔、どこかで見たと思ってたけど
この顔だったんだ
今になって納得して笑いがでる
「何ニヤニヤしてるの?」
ハオンの手が伸びてきて私をベッドに
ひきづりこむ
きゃっ!?
起きてたの?
ビックリしてハオンの顔を見ると
ハオンは甘い顔をして近づいてくる
「駄目だよ、ハオン!カイが起きるよ」
寸止めをくらい、はぶてた顔をしたハオンは
ヒョイっと私を抱き上げて隣のベッドに移る
え?ちょっと!
優しく寝かされ見つめられる
「女の子もほしいな」
耳元で囁かれ顔が赤面するのが分かる
「ハオっん?」
名前を呼ぶ前に唇を奪われ
ハオンが私に触れてくる
「藍、もうどこにも行かないで」
ハオンは会えなかった時間を埋めるように私を抱いた
「ハオン、本当に子供できちゃうよ」
さっきの言葉は本気だったのか
何度も何度も私の中で容赦なく果てるハオン
「本当に子供作る気だから
カイも兄弟ほしいだろうし」
嬉しそうにまた私の中に入ってくる
「もう無理だよ」
「俺も無理、まだ足りない
ずっと藍と繋がっていたい
もう離れたくない」
甘えた声で私にささやく
結局カイが起きるまでずっと離してもらえなかった
最初のコメントを投稿しよう!