ラウルとチッカ遅れ来る

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「ラウル。夢は何ていうの?」 「YUME? Dream?」 「そう、ドリーム。」 「Uni」 「ウニ? 美味しそうな名前ね。」 「オイシソウ?」 「日本語でウニはね。あれ? 英語でなんだったっけ? ほら、こんなトゲトゲしたやつ。」  私自身の夢の中で想像したものを浮かび上がらせ、彼に見せた。 「Oh, urchin. Why Japanese are able to eat sea urchins which not boiled or not grilled?」 「あはは、生のウニ美味しいよ。ラウルも早くほんとうの日本に来て、美味しいお寿司を食べてね。」  所詮ここは夢の中。どんなに私が想像したものをリアルに再現してみせたところで、それを手で触ることもできなければ、ましてや食べることなんてできないのだ。 「オウ、スシ。タベタイデス。ウニもスシ?」 「そう、ウニのお寿司はちょっと高いけれどね。こんな感じ。軍艦巻きになっているの。」  私はウニの軍艦巻きを表現して、彼に見せた。 「ワタシウニパスタ、スキダカラ、ウニノスシモスキカモ。」 「うん、ラウルはウニのお寿司絶対気に入ると思うよ。」
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